2016年9月10日土曜日

【アート・ブレイキー】モーニン

ウミネコプラズマンのサックスナビ、第12弾はサイドメンとしてのサックスプレイヤーのご紹介です。
アート・ブレイキー・アンド・ジャズメッセンジャーズの大ヒットアルバム「モーニン」です。
サックスが活躍するアルバムを紹介するはずですが、ドラマーがリーダーのアルバムです。ですが、この「モーニン」はベニー・ゴルソンが音楽監督を務めておりますので、その辺も含めてご紹介していきます。




パーソネル
・アート・ブレイキー(ドラム)
・ベニー・ゴルソン(テナー・サックス)
・リー・モーガン(トランペット)
・ボビー・ティモンズ(ピアノ)
・ジミー・メリット(ベース)

1曲目 モーニン
CDではこの曲の前にウォーミングアップの音風景が入っております。あぁ、録音前ってこんな感じなんだな、と1950年代に思いを馳せてみて下さい。
「モーニン」はCMやアニメ「坂道のアポロン」でもフィーチャーされていたので、非常に有名な曲です。「坂道のアポロン」でも、クラシックピアノしか知らないはずの主人公 薫でも知っていたジャズスタンダードとしてアニメの中に登場します。この辺りはまたいつか、でもサックスはほとんど出てこないんですよね。このアニメ。
「モーニン」はピアニスト ボビー・ティモンズの作曲です。テーマのコールアンドレスポンスがカッコいいですね。ジャムセッションでも時々登場するので、掛け合いのハーモニーをしっかり把握して、いいハモりを楽しみたいですね。


2曲目 アー・ユー・リアル
この曲から「ブルースマーチ」までは全てベニー・ゴルソンの作曲です。どの曲も少し物悲しく、哀愁漂う日本人好みの曲です。最近の若い方々の好みは様々だと思いますが、ジャズをカッコいい、と思える方ならきっと心に響くと思います。
ゴルソンの曲は他のジャズナンバーにはない、ストーリー展開が見えるので、ファンが多いですね。
3曲目 アロング・ケイム・ベティ
アロング・ケイム・ベティ、ベティちゃんがやって来た、とでも訳しましょうか。曲の雰囲気からして随分とゴルソンを憂鬱にさせるベティちゃんなのでしょう。それすら曲のネタにしてしまうジャズメンの貪欲さに頭が下がります。

4曲目 ドラム・サンダー組曲
このアルバムは目玉曲が目白押しなのですが、私のお気に入りはこの「ドラムサンダー組曲」です。曲もカッコいいのですが、ホーンプレイヤーのアドリブが一番熱いんです。
特にゴルソンのソロは必聴です。やはりブレイキーのドラムに後ろからこれだけプッシュされたら、アツくなりますよね。

5曲目 ブルース・マーチ
これもモーニンに収録されている曲の中でも大変有名な曲です。
ただのブルースと思いきや、ブレイキーのスネアドラムが火を吹きます。
楽しい曲ですので、ジャムセッションでも普通のブルースに飽きたらリクエストしてはいかがでしょうか。

6曲目 カム・レイン・オア・カム・シャイン
この曲はハロルド・アーレン作曲のミュージカル曲です、
楽譜上は同じ音の繰り返しなので、面白くなさそうですが、実に趣き深い、いい曲です。
降っても晴れても、と訳されますが、何があっても、いつだって思うのは一つなんです。
一途な気持ちが同じ音の繰り返しに秘められている、、、というのは考えすぎでしょうか。
ゴルソンの歌うアドリブ、がハマっています、やはりこういう「歌モノ」は、手クセや音数よりも、歌心で勝負ですね、ぜひコピーしてゴルソンの歌心を感じて見て下さい。

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