2016年6月28日火曜日

【ジョン コルトレーン】クレッセント

ウミネコプラズマンのサックスナビ記念すべき第一弾です!

ジャズ名盤入門、というのはあちこちにHPがあるので、そちらにお任せします。
ここではサックスが大活躍しているアルバムをどんどんご紹介して行きます。一応王道のアルバムも名前くらいは出て来るので、参考にして頂けたら幸いでございます。
ときどきジャズ以外の音楽も出て来るかもしれません。

記念すべき第一回は、私が最も敬愛するジャズミュージシャン、

ジョンコルトレーンの1964年録音のアルバム『クレッセント』です。


パーソネル(ジャズ業界では演奏者リストのこと、元々は人事の意)は
ジョン・コルトレーン(テナーサックス)
マッコイ・タイナー(ピアノ)
ジミー・ギャリソン(ベース)
エルヴィン・ジョーンズ(ドラムス)
のカルテットです。
コルトレーンは60年代に入ってからずっとこのメンバーでアルバムを作成しています。
コルトレーンは時代と共にプレイスタイルが少しずつ異なりますが、
いわゆるコルトレーン、これぞコルトレーン、というスタイルをこのカルテットでの活動期に聴くことができます。サイドメンとの息もぴったりなこのコルトレーン絶頂期のカルテットを「黄金のカルテット」なんて言うこともあるようです。
ジャズの金字塔『至上の愛』もこのカルテットで演奏されました。

私は正直、このアルバムを買ってしばらく、良さがわかりませんでした。
CDプレイヤーのトレイに乗せて、音が出て来ると、
1曲目でいきなりどーんと重めのバラード「クレッセント」から始まります。
2曲目も若干アフロっぽいリズムの入ったマイナーキーのバラード「ワイズ・ワン」
3曲目でやっとメジャーキーの「ベッシーズ・ブルース」
4曲目またまたマイナーキーのバラードで半分ベースソロ「ロニーズ・ラメント」
5曲目ドラムが主役っていうかドラムとテナーデュオのバラード「ザ・ドラム・シング」

ジャズバラードの甘さはほとんど排除し、

ハードボイルドに、シリアスに、という演奏が続きます。

俗にいうジャズバラードを楽しみたい方は、迷わず
同じくコルトレーンの「バラード」をお選び下さい。

いや、俺は「ジャズバラード」じゃなくて、「コルトレーンのバラード」が聴きたいんだ!!

という方にぜひ聴いて頂きたい。
必ず打ちのめされます。
暗く、重いバラードに打ちのめされて、なかなか手が伸びないコレクションになるか、コルトレーン神がかった演奏に打ちのめされ、愛聴盤になるか、二つに一つです。

一曲の演奏時間が長いので、腰を据えて聴かないと盛り上がる前に飽きてしまうかも知れません。
このアルバムはじっくり付き合ってやって下さい。

そうすれば自ずとコルトレーンの方から語りかけてきます。

でも、きっとコルトレーンの声が聞こえる前に、ピアノのマッコイタイナーの声が聞こえる方の方が多いかも知れません。良い仕事しています。
聴き所は1、2曲目の「クレッセント」と「ワイズ・ワン」です。
クレッセントは重ーいオープニングからコルトレーンが浪々とテーマを演奏し、アドリブはミディアムの4ビート、これぞコルトレーン節、というアドリブが堪能できます。
ワイズワンは、スローバラードから始まりミディアムテンポのアフロへと色が変わって行き、マッコイとコルトレーンのアドリブにも熱が入ります。名曲にして名演とはこのことです。

ロニーズ ラメント、ザ ドラム シングは実験的なバラードです。
ジミー・ギャリソンのベースやエルヴィン・ジョーンズのドラムにフィーチャーした曲です。
この2曲は好みが分かれるところだと思います。

ウミネコプラズマンあっちこっち日記ジャズカテゴリ第一弾にしてずいぶんと深いアルバムに手を出してしまいました。若干後悔。。。。
これからもマイナーよりの名盤をご紹介して行きます。

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