平日の朝、都内のオフィス街を歩いていると、
たくさんのサラリーマンが、各々のオフィスへ向かって歩いています。
若い人、ベテランさん、役員クラスのおじいちゃんもスーツを着て歩いています。
これだけ人が歩いていると、信号のない交差点では車より人の方が強いです。
運転されている方も朝の時間帯はお忙しいでしょう、早く進みたいでしょうが、
歩行者がどんどん歩いていますので、交差点へ進入する事すら出来ません。
そのうち人の流れが切れるのを根気強く待つしかありません。
私も歩行者の一人ですが、よく車に「待ってもらう」ケースに遭遇します。
先日も同じように、車に待っていてもらい、横断歩道を渡ろうとすると、
前を歩いていた女性が軽く走り出しました。
信号はありませんし、周りの歩行者も歩いています。
会社まで少し距離があって、遅刻しそうなのに気付いたのかと思ったのですが、
横断歩道を渡り切った所でまた歩き始めました。
なんと「待ってくれている」車のために、素早く横断歩道を渡ったのです。
もちろん横断歩道を渡っているのは彼女だけではありません。
私を含むその他大勢は、いつも通り歩いて横断歩道を渡っています。
なんと言うか、彼女が横断歩道を早く渡った所で車は進めないのですが、
それでも彼女は止まってくれている車に敬意を表し、足早に横断歩道を渡ったのです。
なんと素晴らしきムダな努力!!
彼女のこの行動のおかげで、歩行者に堰き止められていた車の運転手も、
「もう少し待ってやろう」と思ったに違いありません。
多数決で歩行者優先!と皆と並んで歩いていた私の目からウロコが落ちました。
後ろ姿しか拝見出来ませんでしたが、職場では気の利く人気者のOLさんなのでしょう。
あんな女性がいる職場で働きたい、とさえ思わせる小走りでした。
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